父親「何言ってんだお前バカ言っちゃいけないよ。だいたいね。そこは社会に出る前のスタートラインで…」
父親の仕事仲間「ああ。親父さんの言う通りだぜ。考え直した方がいい」
俺「いや、もう決めたんです」
父親「もっと言ってやってくれ!このバカ息子に!」
仕事仲間「降りる!決心の決まった人間に言うことはねえ!」バタン
俺「お父さん、ごめんなさい」
父親「バッキャロー!じゃあもう好きにしろい!そのかわり明日から働けよな!俺もう知らないから!」
卒業した方がいいよ高卒の自分が言うんだから間違いない
店長「ふーん。東西京北大学中退か…良い大学なのになんでやめたの?」
俺「大学にいる価値がわからなくなったからです」
店長「ふーん。バカだなお前」
俺「…」
店長「まいいよ。入学できる時点ですげえし、明日からここのバーで働いていいよ」
俺「ありがとうございます!」
客「マンハッタンをくれ」
俺「はい」シャカシャカ
客「お前さん見ない顔だな…新入りかい?」
俺「あ、はい。」
客「訳ありそうだな。へっ」
俺「お待たせしました…マンハッタンです」スッ
客「うん」
客「じゃ、また来らぁ。」カラン
俺「あの、店長?」
店長「なに?」
俺「あのお客さん、バーで読書してたんですけど本を忘れていったみたいで」
店長「ええ!?じゃあさっさと届けてこいよ!なんで報告してんの!?」
俺「え、あ、いや。あの」
店長「天下の東西京北大は常識もわからんの?早く行ってこい!」
俺「あ、はい」
店長にこってりと叱られた俺は、その晩、翌日の勤務に震えて眠ることになった。
そんな翌日
俺「いらっしゃいませ」
客「おい。俺が昨日忘れた本はあるかい?」
俺「アッ!こちらでサァ!」スッ
客「悪いな。駅に忘れるとめんどくせえからここで良かったぜ」
俺「えっ?」
客「いやあ。駅だと遺失物届けとかめんどくさいだろ?」
俺「あー…自分は電車に乗る生活をもうやめてしまったのでその感覚を忘れていました」
客「へえ。お前さん幸せだな」
俺「えっ」
・・・・
・・・・
客「ハーパーくれ」
客「なあ。お前訳ありみたいだけどよ」
俺「は、はい」
客「俺から見ればお前はまだこれからさ。だからそんな顔すんなよ」
俺「あ、あああ。」
客「お会計」
エンディング
なあ、ここまで上手くいかない盗みがあったか?
お前が弱いんじゃない。もしかすると、俺たちは…
次回。その時、古くからの相棒が言った
ちょっと二人で話さないか、なあ?
引用元: ・父親「ナニイッ!?大学を辞めるぅ!?!?」俺「…」コク